事業資金融資の審査と運転資金借入の資金繰り

静岡県の【信用金庫】の事業資金融資を比較!運転資金の借入がしやすいのは?

今回は静岡県の信金で事業資金を借りやすいのはどこか?をテーマにお話しします。

静岡県の西部、中部、東部各地域のおすすめと、銀行との比較や地銀より信金で事業融資を受けるメリットデメリット、地銀と信金でのちのち両方から融資を受けるとしたら、どちらが先がよいか?などについて銀行員の視点で説明していきます。

静岡県に住んでいて起業しようと思っている人や、これからはじめて事業融資を検討している人はぜひ参考にしてください。(リード文的なものは廃し、前置きとして記したが不要なら削除)

▲信金とは?地方銀行とは?~比較の前に

比較に入る前に、まず地方銀行、信金の定義とそれぞれの違いなど基本的な部分を説明します。

 

●地方銀行とは

地方銀行とは銀行法で定められた銀行(都市銀行、地方銀行、信託銀行)で、本店のある県における最大規模の金融機関、つまり「県の銀行」として地域経済にも大きな影響力を持っています。

厳密には地方銀行協会に所属する第一地銀(いわゆる地銀 静岡、スルガ、清水)と、第二地方銀行協会に属する第二地銀(相互銀行が転換したなど 静岡中央銀行)に別れますが、地方の銀行という点で内容は同じです。また都市銀行と地方銀行では機能的に大きな違いはありません。

アメリカの地銀になぞらえて「リージョナルバンク」とも表現されますが、信金も同じように呼ばれる場合があり、あまり一般化していません。

 

●信用金庫とは

信用金庫とは信用金庫法にもとづき設立された、会員の出資による営利を目的としない共同組織の地域金融機関です。

地銀が「県の銀行」なら信金は「まちの信金」(市町村など地方公共団体単位)と言えます。

信用金庫は営業地域が限定され、また個人と中小企業にしか融資できないという制限があります。(詳細後述)

営利を目的としないというのは設立の趣旨であり、信用金庫は慈善団体や公共団体ではありません。

企業として存続するために、あるいは地域経済のためとなる利益の追求は禁じられておらず、要は銀行と同じ金融業です。

 

ちなみに第二次大戦後金融機関が転換し名称を変えたときのことですが、たとえば無尽会社は相互銀行、信託会社は信託銀行へと大半が「銀行」に変更したのに対し、当時の関係者は「儲け主義の銀行に成り下がりたくない」という強いプライドから、提案されていた「信用銀行」という呼び名を拒否したそうです。その後官庁との交渉で、当時政府機関しか使っていなかった金庫という名称を許され「信用金庫」という名称となりました。一説には「金は銀(銀行)より上だから」と、この名前にしたとも言われています。

 

●信用金庫と信用組合の違い

信用金庫(信金)と信用組合(信組)は名前から混同されやすいのですが、それぞれ別の組織です。

まず根拠法が異なる(信金は信用金庫法、信組は中小企業等協同組合法)、会員の資格が異なる(信金は会員、信組は組合員と呼ぶ)、また預金の受入では信用組合は原則組合員限定ですが、信金では対象者に制限がないなどの違いがあります。

信用組合には、信金よりさらにせまい地域で営業するもの(地域信組)、特定業種の組合(業域信組・医師信組等)などがあります。

信金が「まちの信金」なら、信組は「その地区、その業種の信組」といったところです。

県内に静岡県医師信用組合、横浜幸銀信用組合、イオ信用組合の3信組(全4店舗)があります。

 

▲静岡県の信用金庫一覧

各地域のおすすめ説明の前に、まず静岡県の全信用金庫一覧にしました。また比較として静岡中央銀行のデータも並べましたので、規模などの参考にしてください。

最近時に合併した信金は赤色で表示してあります。

(順序は総貸出金残高の大きい順です。信金では出資金を自己資本の指標としています。

また愛称がホームページで確認できないところは空白になっています)

 

 

<静岡間の信用金庫一覧>

(億円)   (億円)  (億円)

名称 愛称 地区 本店所在地 拠点数 *出資金 総貸出金 総預金 概況の時期
浜松いわた信金

2019年1月合併

県西部 浜松市中区 77 23 12,559 24,271 2018年12月
しずおか焼津信金

2019年7月合併

しずしん 県中部 静岡市葵区 71 31 7,081 15,502 2019年7月
三島信金

 

さんしん 県東部 三島市 49 11 4,531 8,839 2019年3月
静清信金

 

せいしん 県中部 静岡市葵区 42 14 3,548 7,581 2019年3月
島田掛川信金

2019年6月合併

県中部と
県西部
掛川市 57 21 3,489 9,125 2019年3月
沼津信金

 

ぬましん 県東部 沼津市 31 7 2,243 5,286 2019年9月
遠州信金 えんしん 県西部 浜松市中区 25 5 2,224 4,357 2018年3月
富士信金

 

ふじしん 県東部 富士市 22 7 1,530 3,358 2018年3月
富士宮信金

 

みやしん 県東部 富士宮市 20 6 1,271 3,132 2018年3月
(参考)
静岡中央銀行
県東部 沼津市 44 20 5,072 6,151 2019年3月

 

<参考 URL

浜松いわた信金 https://hamamatsu-iwata.jp/about/outline/profile.html

しずおか焼津信金 https://www.shizuokayaizu-shinkin.co.jp/about/outline/

三島信金https://www.mishima-shinkin.co.jp/outline.html

静清信金 https://www.seishin-shinkin.co.jp/about/overview/

島田掛川信金https://www.sk-shinkin.co.jp/recruit/about/

沼津信金 https://www.numashin.co.jp/about/files/REPORT%202019.9.30.pdf

遠州信金https://www.enshu-shinkin.jp/about/docs/dc_2019_10_kessan.pdf

富士信金https://fuji-shinkin.jp/about/treasury/

富士宮信金https://www.miyashin.co.jp/shared/pdf/disclosure/201803/miyashin18_21.pdf

 

*静岡県の地区は「3分割 西部、中部、東部」と「4分割 東部を更に東部と伊豆に分割」の分類がありますが、今回の信金では下記の3分割としました。

西部(牧之原大地以西)、中部(牧之原台地 -と富士川のあいだ)、東部(富士川以東)

西部: 浜松市磐田市掛川市袋井市湖西市御前崎市菊川市周智郡森町

中部: 静岡市島田市焼津市藤枝市牧之原市榛原郡吉田町・ 川根本町

東部:富士市沼津市御殿場市富士宮市裾野市駿東郡清水町 ・ 長泉町 ・ 小山町

及び伊豆半島:熱海市三島市伊東市下田市伊豆市伊豆の国市賀茂郡東伊豆町 、河津町 、 南伊豆町 、松崎町 、 西伊豆町) 田方郡函南町

 

 

▲静岡県の西部に拠点がある信金の比較

西部に拠点がある信用金庫は浜松磐田信金と島田掛川信金と遠州信金です。

なお島田掛川信金は島田信金(中部)と掛川信金(西部)が合併したので営業地域は西部と中部にまたがっていますので西部、中部両方に属するものとします。

 

・浜松いわた信用金庫

ホームページでは事業資金専用の項目が充実しています。また創業支援に力を入れていることもうかがえます。たとえば創業支援デスクを設置して専門スタッフがサポートする体制があり、事業計画書作成も支援してくれるようで、創業者に広く門戸をあけている印象を受けました。

事業資金融資への積極姿勢と、規模で県内トップの点から借りやすさで地区の1番目としました。

 

・島田掛川信用金庫

ホームページは事業資金融資の専門ページがあり、オリジナル融資もそろっています。

ただしホームページでは住宅ローンなどローンを大々的にアピールしていて、事業資金の商品一覧でも「▲▲ローン」のようにローンと名の付くものが多い印象です。たとえば事業者向けのフリーローンでは「他行借入れのおまとめもできます。事業資金もOK」という説明もありました。

全般的にローンへ傾注している印象があり、事業資金の借りやすさでは2位にしました。

 

・遠州信用金庫

事業資金融資専用ページはありますが、商品ラインナップは少ない印象でした。創業については創業サポートがあるという記載くらいで専門の融資はありません。

また農業、士業(司法書士、建築設計士など)、ソーラー用融資など対象者や資金使途が限定されているものが目立ち、手形貸付など一般的な融資について記載がないところが気になりました。

こちらも島田信金と同様融資にローンと名の付くものがほとんどで、ローン傾注の姿勢が見えます。規模も小さく、地区にはここしかないので(酷な表現ですが)3番目にしました。

 

 

▲静岡県の中部に拠点がある信金の比較

中部に拠点がある信用金庫は島田掛川信金としずおか焼津信金と静清信金です。

島田掛川信金は西部の項と同じで、西部、中部両方に属するものとします。

 

・島田掛川信用金庫

ホームページは事業資金融資の専門ページがあり、オリジナル融資もそろっています。

ただしホームページは住宅ローンなどローンを大々的にアピールし、事業資金の商品一覧でも「〇〇ローン」とローンの名前が付くものが多く、特にフリーローンでは「他行借入れのおまとめもできます。事業資金もOK」と説明がありました。

(以上は西部と同じ内容です)

信金としてローンに傾注している印象はありましたが、他の2金庫よりは積極性が感じられるので事業資金融資の借りやすさでは1位としました。

 

・しずおか焼津信金

ホームページには事業資金融資の商品がひとつしか記載がありませんでした。

合併後間もないと言う点を差し引いたとしても、記載の乏しさは残念と言わざるを得ません。

合併により規模では県内2位になっていますので、事業資金も相応の対応をするとは思います。

またスケールメリットだけを考えるならこの地区では1位にするべきでしょうが、やはり金融機関の顔ともいうべきホームページの印象は拭えず2番目としました。

 

 

・静清信用金庫

ホームページは事業資金融資の専門ページがあり、オリジナル融資もあります。

しかしながらオリジナル融資のラインナップが少なく、一般的な事業資金についても記載がありませんでした。信用金庫として取扱はあるはずですが、記載がないので取組み姿勢が把握できず、規模も考慮して3番目としました。

 

 

▲静岡県の東部に拠点がある信金の比較

東部は地域が広い反面人口では中部・西部には及ばず、静岡県の中では残念ながら後進地区です。

規模の面で三島信金の一人勝ち、という構図になっています。

 

・三島信用金庫

総貸出金残高は県内で第3位の三島信金ですが、ホームページには事業資金融資のページがありませんでした。相談窓口の案内だけで、具体的記載がなく取組み姿勢が不明です。

事業者向けの経営サポートやエレクトリックバンキング、ビジネスマッチングのページは充実しており、そちらには注力していると思われます。

また東部地区では三島信金の規模、支店網はダントツで、三島信金が優るというより「ほかの信金が小規模すぎるから」という消極的な理由で、借りやすさは1位にしました。

 

 

・沼津信用金庫

ホームページは事業資金融資の専門ページがあり、オリジナル融資もそろっています。

地域応援、地域活性化をアピールしており地域と中小企業への積極姿勢も感じられましたが、

スケールメリットでは三島信金に及ばないため2位としました。事業資金融資への取り組み姿勢だけ見れば地区で1位と言っても良いでしょう。

 

・富士信用金庫 富士宮信金

富士信金はホームページに事業資金融資の専門ページがあり、オリジナル融資もあります。

富士宮信金では事業資金融資の記載がありません。

規模の面で大差なく、姿勢の違いも決定的な差とは思えず、遠州信金同様こちらも地区に他にないので3位とし、両社はどちらでも変わりないという位置づけです。

 

 

▲地銀より信金で事業融資を受けるメリットデメリット

地域信用金庫は「地域の顧客から預かった預金を地域中小企業に融資することで地域に貢献する」という指針を持っています。

原則は信用金庫の会員資格がある相手にしか融資しません。(ただし小口融資、金額で700万円以下なら会員以外も可)

信用金庫の会員とは

①中小企業=法人と個人事業主のこと  従業員300人以下、資本金が9億円以下で信用金庫

の営業エリア内に立地していることが条件。従業員300人以下と資本金9億円以下はどちら

かであればOKです。

②個人は営業エリアに居住しているか、営業エリアに勤務している人

これから創業する人、創業して間もない人はほぼこの対象になると思いますので、事業規模は心配ないでしょう。営業地域も全国、あるいは世界を相手に商売するのでなければ問題ないと思います。

この地域限定、対象者限定という点がメリットであり、同時にデメリットでもあります。

地域限定、対象者限定なので信金からすると融資する相手も限定されるわけで、必然的に融資には前向き対応してくれます。もちろん審査はありますが銀行より柔軟で、これがメリットになります。

 

反面信金が融資できない人には、銀行もまず貸してはくれません。

ケースバイケースも多少はありますが、銀行では上記したような信金の地域限定、対象者限定で柔軟な審査姿勢をするということを知っているので「信金が貸さない相手には銀行も融資はできない」となる可能性が高く、これがデメリットになります。

次にそのほかのメリット、デメリットをいくつか並べます。

 

●メリット

①融資審査は柔軟

(上記のとおりです)

②信金でしか借りられない融資がある

オリジナル融資、あるいは法人会、商工会、商工会議所と連携した融資商品があり、こうした

融資は地銀ではほとんどありません。

③まちの信金としての利点がある

顧客も職員も顔見知りの場合があり、「血の通った」対応をしてくれるときもあります。

具体的に言うと、決算状況などで他の人なら断わられていた融資でも、職員と知己だとか、支店長

に商工会がプッシュした、などで融資審査が通る場合もあります。

(同郷の信金職員から聞いたことがあります)

 

●デメリット

①信金が貸してくれなければ、もうあとがない

(上記のとおりです)

②融資は銀行に比べると少額

一般的に500万円から最大5,000万円までが主流で、億を超える融資はレアと言えます。

③HPでは十分な情報が得られない

地域限定、対象者限定なので原則は店頭や訪問などで面談して話すことが多く、ホームページで

融資の情報を得るのがむずかしいところがあります。上記個別説明でも触れましたが、信金の中

には事業性融資に触れていないところや手形貸付を「その他のローン」と表現しているところも

あります。(手形貸付は厳密にはローンではありません)

④まちの信金の弊害がある

顔見知り、知己が多いところが逆にデメリットになることもあります。

信金の理事や会員は地元の一般人で、来店するときこの人達と顔を合わせてしまうと取引している

ことが知られてしまいます。更に理事の中には、取引について口外するなどモラルの低い人も

います。(10年以上前、私が勤務する銀行で信金と取引があるお客様から聞いたことです)

もちろん現在は顧客情報保護など信金もしっかりしていますが、顔見知りがいると言うだけで

敬遠する人がいるのも現実です。

 

・地銀と信金、どちらから先に借りるべきか?

創業予定などこれから融資相談をするなら地銀と信金へ同時に行くべきです。

たとえば創業して5年以内でも銀行や信金は創業と同じととらえ、将来のメインバンクになる顧客として前向き対応してくれます。

地域で産業を新たに創世しようという事業者の支援は地銀、信金とも自らの使命であるとHPで喧伝しているからです。

反対に、どちらかに断わられてから次に行くのはダメです。

たとえば信金に相談し、断わられてから地銀に行った場合、仮にそれを黙っていても個人信用情報照会を見れば、最初に信金が個人信用情報にアクセスしたことを地銀でも見ることができます。そうなると「〇〇信金さんに行かれたようですが、そちらの回答はいかがでしたか?」とバレてしまいます。(相談にいらっしゃると、銀行員として私は必ずこれを調べます)

 

やはり最善策は、同時に申込みをしてそれを地銀と信金の両方に伝えることです。

そうすればいわゆる「競合」状態にもなり、プラスに作用することはあってもマイナスの影響はあまりないでしょう。

そして審査の結果、どちらか一方しか融資してくれないなら選ぶ必要がないのですが、もしも銀行と信金で両方ともOKになった場合は、まず信金で借りるべきだと思います。(銀行員ですが、本当にそう思います)

なぜかというと、信金は地域の中小企業支援を第一の使命にしていますので、困ったときもいろいろ力になってくれます。もちろん地銀も力になってくれますが、どこまで面倒見てくれるのか?この点は信金のほうが上です。

長い目で見ると、先に借りるのは信金のほうがいいと考えます。

 

ちなみにこちらから融資をお断りした場合も、金融機関があなたを恨むようなことはなく、むしろ有力な新規融資見込先と見てくれます。たとえば地銀をお断りしたとすれば、そう遠くない将来向こうから営業に来ます(私ならそうします!)ので、そのときに取引をして、複数金融期間と取引することをおすすめします。

 

▲まとめ~理想的な信金の選び方とは?

地銀の融資も視野に入れるなら、信金でもやはり規模の大きいところと取引すべきだと思います。

上記で酷評している信金も中にはありますが、原則的に信金ならどこでも事業資金は取り扱っているはずで、将来を展望するなら、やはりスケールメリットを重視すべきでしょう。

たとえば信金の中でも県内五指の上位金庫(浜松いわた信金、しずおか焼津信金、三島信金、静清信金、島田掛川信金)などは地銀でもライバルとして認識していますので、競合効果も期待できます。逆にそれ以外の下位信金では「〇〇信金しか取引してもらえない相手」と誤解されるかも知れないので、取引するときの参考にしてください。

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